関口仁子研究室

update: 2024.4.3 by K. Sekiguchi

東京工業大学理学院物理学系

 

Recent Information

 
  1. 箇条書き項目 関口研に新しいメンバーが入りました (2024年4月)。

  2. 箇条書き項目 理研RIBFで、TOMOEプロジェクトとしての重陽子ー陽子弾性散乱測定・第一弾を行いました。新たに建設した孔雀検出器の全システムを稼働。Triplet-DNP法による偏極陽子固体標的による実験でした。みなさん、実験&実験準備、お疲れ様でした。とてもよく頑張りました (2024年1月) [Link]。

  3. 箇条書き項目 第5回日米合同の原子核物理学会(Hawaii2024)で関口が plenary talk をしました。齋藤さん(D2学生)は、mini-symposiumで発表。理論家の方から質問を多く受けていました。アメリカのダイバーシティの浸透力を感じる会議でもありました(2022年12月)。

  4. 箇条書き項目「1日東工大生」というイベントで、関口が首都圏の女子高校生のみなさんを対象に講演させて頂きました。みなさん、とっても真剣に講演を聞いてくれて嬉しかったです。たくさんの質問もありがとうございました (2023年11月19日)。

  5. 箇条書き項目「東工大データサイエンス素粒子原子核宇宙」という行事で、関口が講演させて頂きました(2023年11月11日)。素粒子・原子核の最先端の話&データ解析もできる素敵な企画ですよ!

  6. 箇条書き項目「ERATO関口三体核力プロジェクトを紹介する会」を11月23日に理研仁科加速器科学研究センターで開催します(2023年11月)。Registration はこちら

  7. 箇条書き項目 ERATOプロジェクト参加者たちによるキックオフミーティングを東工大大岡山キャンパスで開催しました(2023年10月27日)。ほんわか&真面目なスタートです。

  8. 箇条書き項目JST ERATOの新規領域として「ERATO関口三体核力プロジェクト(通称:TOMOEプロジェクト)」を開始しました(2023年10月)。三体核力を含む高精度な核力を確立することで、原子核の基礎科学研究を応用科学研究に展開します。JST のページはこちら

  9. 箇条書き項目HIMAC で 200MeV 陽子ビームと偏極陽子標的の散乱実験を行いました。みなさん、お疲れ様でした (2022年12月)!

  10. 箇条書き項目 関口が東工大理学院物理学系・冬の談話会で講演しました(2022年12月)。講演題目「少数核子系からさぐる古くて新しい核力〜三体核力〜」。

  11. 箇条書き項目 齋藤由子さんが国際会議 CLUSHIQ2022 でANPhA Prize (1st place) を受賞し ました (2022年11月)。おめでとう!

  12. 箇条書き項目 関口が SNP School 2022 で講義を行いました (2022年10月)。

  13. 箇条書き項目 渡邉跡武さんが東工大理学院物理学系の助教に着任しました(2022年8月1日)。

  14. 箇条書き項目 関口が第42回猿橋賞を受賞致しました(2022年5月29日)。

  15. 箇条書き項目 関口は東京工業大学に異動致しました。東北大理学研究科には教授(委嘱)として兼務します (2022年4月)。

  16. 箇条書き項目 日経サイエンス2022年2月号「挑む」に掲載していただきました (2021年12月)。

  17. 箇条書き項目 東北大、理研、九大で開発中の偏極陽子標的のビームテストを東北大CYRIC で行いました。九州大学若狭研究室が建設した 2ndFPP 検出器のテストも同時に行いました (2021年12月)。みなさん、お疲れ様でした。

  18. 箇条書き項目 M2の齋藤由子さんが、SNP school Incentive prize を受賞しました。おめでとう!(2021年12月)。

  19. 箇条書き項目 三体力の事が日本経済新聞で紹介されました (2021年8月29日)

過去の”近況”はこちら

 

Welcome



 

原子核物理学は、約6千種存在する原子核の多様性(物性)を明らかにし、宇宙に存在する物質の成り立ちを解明する学問です。その研究対象は素粒子であるクォーク・レプトンから、数百の核子で構成される原子核に及びます。関口研では、核子を結びつける核力を理解し[特に三体核力の物理]、核力から原子核がどのように作られ、最終的に星が形成させてゆくのかを研究対象とした実験研究を行っています。

三体核力は、近年注目を浴びている新しい核力です。いわゆる普通の原子核ばかりでなく、エキゾティック核の存在限界(物質の存在限界)、また星の終焉である超新星爆発や中性子星と密接な関わりがある高密度核物質の理解に重要な役割を果たすと考えられています。真空系における三体核力の研究の面白さは、原子核の中でクォークがどのようなダイナミクスを持つのか、ということに触れることができることです。我々は少数系散乱から、この三体核力を実験で明らかにすることを目指しています。実験は、理研RIBF、阪大RCNP、東北大CYRICの加速器施設で行っています。また、スピン偏極標的、ビームの開発、装置建設などを進めています。

私たちは、原子核を構成する力を理解し、核力から原子核、核物質、そして宇宙の成り立ちを統一的に理解する道筋を作りたいと考えています。

    関口研究室では、新しい物理を自ら切り拓きたい・アプローチしたい、と思っている意欲ある若手研究者&学生の皆さんを待っています!

三体核力の物理 〜核子→原子核→星を形成する核力〜 研究を行なっています